就職先の選択

看護師の資格を取得した後、奨学金などで大きな縛りがない場合、自分が希望する病院への勤務を選択し、就職試験を受けることが出来ます。希望の病院で採用となるかはその時までわかりませんが、看護師としての大切なスタートですので病院選びは慎重に行いたいものです。とは言え、今は若い新卒の看護師でも夜勤がないクリニック勤務を希望する方も増えており、働き方が変わって来ているのも事実です。その際は、クリニックでスキルアップは出来るのか、他の病院と比べて給与の状態はどうなのか、休みなどへの対応など、詳しく調べる必要があります。

新卒でクリニックに就職するにあたり、考えられるメリット、デメリットを考える必要があります。実数としてそれほど多くはない事例ですが、自分が思い描いていた通りの勤務が出来るとは限りません。それは、大きな病院に就職した場合と同じで、勤務後に理想と現実の違いに悩むかもしれません。そうならないために考えなければいけないことをしっかりと就職活動が始まる前までに考えておき、実際に働く場所を考えれば問題ないのではないでしょうか。後悔がないような選択が出来るようにしておくことが大切です。

最初にクリニック勤務になった場合、再就職に困る、というデメリットが目立ちます。やはり大きな病院と違い、患者の数、処置技術の向上がそれほど望めないなどが挙げられます。一般的な病院への勤務も3年ほど転職に際して必要と言われているため、大きな病院に勤めていた看護師とは対応した症例の数が大きく違い、処置がおぼつかないなど実務に感する成長の違いが比較されやすくなるので気をつけたいところです。看護師としての技術を身につけることを優先して考えれば、積極的に新卒で就職するということを考えるのは危険なのかもしれません。

年間に新卒で看護師になる人数は順調に増えていますが、看護師が不足しているといわれてかなり経ちます。積極的に夜勤をこなし、大きな病院への勤務を希望する看護師が少ないというのが本当のところなのではないでしょうか。看護師の復職も待遇の改善などを通して積極的になってきていますが、新卒よりもキャリアがあれば実務経験者が優遇されます。働き方を選ぶ時に、学校を卒業後すぐにクリニック勤務を希望するという場合は、その理由を明確にしておくと同期との違いに悩まずに済むのではないでしょうか。就職先はしっかりと考え抜いて決めましょう。